VirtualBoxの仮想マシンにインストールしたCentOSに、ハードディスクを追加します。
作業内容は、VirtualBox側の作業とゲストOS(CentOS)側の作業に分かれます。
1. VirtualBox側の作業
1. ハードディスクを追加する仮想マシンのアイコンを選択し、設定ボタンをクリックします。
2. 左メニューの[ストレージ]をクリックし、[コントローラー:SATA]のハードディスク追加ボタンをクリックします。
■ハードディスク追加ボタン
3. [新規ディスクの作成]をクリックします。
4. ハードドライブのファイルタイプを選択します。
ここでは、VDIを選択します。
5. 可変か固定かを選択します。
ここでは、固定を選択します。
6. 仮想ハードドライブファイルの名前(場所)と容量を入力します。
[作成ボタン]をクリックすると、仮想ハードドライブファイルが作成されます。
2. ゲストOS側の作業
ゲストOS(CentOS)を立ち上げ、rootでログインします。
OSが認識しているハードディスクを調べます。
# ll /dev/sd* brw-rw----. 1 root disk 8, 0 7月 15 22:47 2015 /dev/sda brw-rw----. 1 root disk 8, 1 7月 15 22:47 2015 /dev/sda1 brw-rw----. 1 root disk 8, 2 7月 15 22:47 2015 /dev/sda2 brw-rw----. 1 root disk 8, 16 7月 15 22:47 2015 /dev/sdb
ここで、/dev/sdaに対応する/dev/sda1,/dev/sda2はありますが、/dev/sdbに対応する/dev/sd?がありません。よって、/dev/sdbが追加したハードディスクということになります。
/dev/sdbに対してパーティションを切ります。
# fdisk /dev/sdb
以下、fdiskコマンドでの作業内容です。
ここでは、追加したハードディスク全体を丸ごと/root/addhddにマウントするものとします。
具体的な数値は、ハードディスク容量によって変わります。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本パーティション (1-4) p パーティション番号 (1-4): 1 最初 シリンダ (1-652, 初期値 1): 1 Last シリンダ, +シリンダ数 or +size{K,M,G} (1-652, 初期値 652): 652 コマンド (m でヘルプ): w パーティションテーブルは変更されました! ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 ディスクを同期しています。
llコマンドで/dev/sdb1が生成されていれば成功です。
# ll /dev/sd* brw-rw----. 1 root disk 8, 0 7月 15 22:47 2015 /dev/sda brw-rw----. 1 root disk 8, 1 7月 15 22:47 2015 /dev/sda1 brw-rw----. 1 root disk 8, 2 7月 15 22:47 2015 /dev/sda2 brw-rw----. 1 root disk 8, 16 7月 15 23:06 2015 /dev/sdb brw-rw----. 1 root disk 8, 17 7月 15 23:06 2015 /dev/sdb1 ※←確かに作成されている。
追加ハードディスクにファイルシステムを作成します。
# mkfs -t ext4 /dev/sdb1
マウントポイントのディレクトリを作成します。
# mkdir /root/addhdd
追加ハードディスクをマウントします。
# mount -t ext4 /dev/sdb1 /root/addhdd
dfコマンドでマウント状況を確認します。
# df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/sda2 4061888 1204136 2648088 32% / tmpfs 510144 0 510144 0% /dev/shm /dev/sdb1 5023780 10232 4751692 1% /root/addhdd ※これがあればOK。
OS起動時に自動マウントするように設定します。
まず、blkidコマンドを使って追加ファイルシステムのUUIDを調べます。
# blkid /dev/sdb1 /dev/sdb1: UUID="cf949b08-e2f4-457d-9e0b-a6ca0c87990b" TYPE="ext4"
次に、この内容を元に/etc/fstabを編集します。
以下の行をswap設定行の上あたりに記述します。
UUID=cf949b08-e2f4-457d-9e0b-a6ca0c87990b /root/addhdd ext4 defaults 1 1